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角膜炎・白内障、メラニンの増加…疲労物質の増加など
これからきつくなる紫外線が目に与える影響

BCニュース2016年5月号

目は外部にさらされているため、紫外線から直接ダメージを受けやすく、
目への影響はもちろん、メラニン量の増加や慢性的な疲れなど、思わぬ
トラブルの原因にもつながってしまいます。とくに紫外線量が増える
これからの季節は目をしっかりと保護してあげましょう。

紫外線が目に与える影響

● 角膜炎
紫外線角膜炎という病気になり、黒目の表面に炎症がおき、目の充血、痛み、
涙が止まらなくなるなどの症状が出ます。
● 白内障
目の水晶体に含まれるたんぱく質が変性し、水晶体が濁って視力が低下する
白内障を引き起こしてしまいます。
● 加齢黄斑変性
加齢などの影響も重なって、網膜にある黄斑部に異常が起こり、視力低下、
歪み、中心部が欠けて見えづらい、ぼやけて見えるなどの症状が現れます。
● 翼状片
白目の組織細胞が異常繁殖して、黒めに食い込んでしまうことで充血や
異物感、ドライアイ、眼精疲労、視力障害を起こしてしまいます。

目から入る紫外線が、からだに与える影響

日焼け

● 日焼け
目に紫外線が当たることで肌のメラニン量が増え、肌が黒くなったり、
シミの原因になることが研究によって明らかにされています。
● 疲労
長時間紫外線にあたると皮膚へのダメージで疲労が溜まることは知られて
いますが、紫外線を目に浴びることでも血液中に疲労物質が増加している
ことが確認されています。スポーツ選手がかけるサングラスには、視界を
クリアにする以外にも、疲労を予防・軽減する効果も果たしています。

紫外線から目を守る対策

● 紫外線を避ける
屋外では帽子や日傘などで日差しを避け、UVAはガラスを通り抜けてしまい
ますので、屋内でも直接日差しが当たる場所はできるだけ避けましょう。
● UVカット効果のあるサングラス
日中を強い紫外線の中で過ごす場合には、UVカット効果のあるサングラスは
有効ですが、UVカット効果がなく色の濃いレンズのサングラスの使用は、
目の瞳孔が開いた状態になって多くの紫外線を目に取り込んでしまいますので、
悪影響を受ける可能性がありますので、注意してください。
● バランスのよい食生活
目は小さくても、たくさんの血液を必要とする臓器です。目は血液を通じて
たくさんの栄養を必要としますので、しっかりと栄養補給しましょう。