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高血糖を防ぐ、少しの工夫と習慣の見直し

炭水化物は腸で分解されてブドウ糖となり、臓器や筋肉に運ばれてエネルギーとして利用されます。
また血液中のブドウ糖(血糖)の量を一定の割合に維持しているのがインスリンです。
高血糖は糖尿病の原因となるだけでなく、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞のリスクを高めるなど、
全身に悪影響を及ぼします。アルツハイマーの一因になること、骨の弱化に関連していることも、
近年の数々の研究報告から明らかになってきました。

高血糖を予防する食生活習慣

● バランスのとれた食事へ
「丼物+うどん・そば」や「ラーメン+チャーハン」など、炭水化物の組合せは糖質過多になり
やすく、定食の方が栄養バランスもよく糖質量も抑えられます。
● ゆっくりよく噛む 1回の食事には最低でも15分くらいかけて
時間が短いと、満腹感を得る前に食べすぎてしまって、糖質の量も増えてしまいます。
● 1日3食を4食へ (朝8時・昼12時・夕16時・夜19時)
時間に余裕のある方は、食事間隔を4時間程度にすることで、空腹感を抑えて食べ過ぎ・早食いを
防げます。食べる量が増えては逆効果です。これまでの夕食を2回に分け、量は控えめに。
● 食べる順番 「野菜・きのこ・海藻 ⇒ 肉・魚・大豆・卵 ⇒ ごはん・パン・めん」に
野菜や海藻などの食物繊維は糖の消化・吸収を遅らせるので、最初に食べると血糖値の上昇が
ゆるやかになります。また、ごはんの食べすぎも抑えられます。

高血糖の予防に摂りたい栄養素

● タウリン 抗酸化+肝臓強化で血糖値の急上昇を防ぐ しじみ・いか・たこ

● アスタキサンチン インスリン作用を高める えび・かに・イクラ・金目鯛

● 食物繊維 血糖値の急上昇を防ぐ ごぼう・もやし・こんにゃく・海藻・おくら

● ナッツ類 高血糖、高血圧の予防に アーモンド・くるみ・松の実
       適量(1日10粒程)にして、砂糖や塩で味付け、油で揚げたものは避けましょう。

● 味噌・甘酒 血糖値を安定

● フコイダン もずく・わかめ・昆布・ひじき
   フコイダンは水溶性食物繊維の一種で、血糖値の急上昇を抑えてくれます。また、コレステロール
   の吸収も抑えたり、免疫細胞の活性化など、注目を集めている栄養素です。

食事のあとに、からだを動かす

食後の運動は血液の中のブドウ糖をエネルギーとして使うので、血糖値を下げてくれます。
ウォーキングなどの軽い運動を30分~1時間程度がおすすめです。
※持病などで運動を制限されている人は、医師の診断に従うようにしてください。
食事の後片付けでも、エネルギー消費につながります。

糖尿病、高血圧にもつながる睡眠不足

睡眠不足はインスリンの効きを低下させて、糖尿病のリスクが高まります。
また、十分な睡眠をとっていない中高年では高血圧になる可能性が高いことも明らかにされて
いますので、ここでも睡眠の大切さがわかります。